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2:個別内部監査計画について(20180308) [2-内部監査実施指針]

年間の内部監査計画が完成し、代表理事に承認を受けたら、監査対象ごとの監査実施に関わる計画を策定します。これが「個別内部監査計画」です。

オーソドックスな項目は以下の通りです。

 1)監査対象及び対応責任者
 2)監査人
 3)監査目的
 4)監査項目
 5)監査対象範囲(業務や期間)
 6)監査実施日・時間
 7)監査手続き-往査時に行う事(現場視察や帳票点検、ヒアリング等)

私のいた生協では、こんな記載になっていました。

1)監査対象及び対応責任者
 *「部署名」と「管理者(監査対応者)」を明記。
2)監査人
 *内部監査室(白井貞信)・内部監査員(○○○○)
3)監査目的
○○年度内部監査計画に基づき、定期業務監査を実施する。
目標・予算管理、日常マネジメント、MS運用、人事労務、経理事務、供給管理、施設管理、順法管理、個人情報保護などの業務全般の監査を行い、是正・改善提案を通じて、経営に貢献する。

4)監査項目
*これが一番難しい項目でした。最終的には予備調査によって詳細を決定することになりますので、個別監査計画の段階では、重点項目として設定しうるものを列記しました。最終的には予備調査後の細目を決定していました。
例)宅配事業センターを対象とした場合
 ①事業進捗点検(予算管理・経費統制)
 ②MS運用・日常マネジメント点検
 ③人事労務管理・安全衛生・安全運転等
 ④経理事務管理(鍵・現金・金庫・小口現金管理・未収金管理等)
 ⑤供給管理状況(商品区分管理・品質管理・食品衛生管理状況)
 ⑥施設管理
 ⑦危機管理(消防法対応・大規模災害対応)
 ⑧コンプライアンス点検
 ⑨個人情報保護態勢(組合員データ管理・動態管理)
 ⑩部門固有リスク対応状況
5)監査対象範囲(業務や期間)
  *対象とする期間や範囲ですので、○○年度分としていました。
6)監査実施日・時間
  *事前に部門での日程調整を終えていますので、期日と時間を記載します。
7)監査手続き-往査時に行う事(現場視察や帳票点検、ヒアリング等)
  *何をやるか。現場視察・作業点検・帳票点検・管理者ヒアリングなどの範囲で記載。

個別内部監査計画で重要なのは、監査対象と監査内容を代表理事が理解できる事です。これを見て、代表理事から、項目の追加や重点の補強、懸念事項の調査要請などを受け取ることが重要です。

また、私は、これを部門統括(執行役員や統括部長)へも提出し、内部監査の重点を理解してもらう事で、監査の結果が出た時に、課題の共有が進むツールになりました。


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