SSブログ

内部監査って役に立つの?①(20180223) [1-内部監査]

いろいろな生協の内部監査担当の皆さんと、様々な場面で交流してみると、生協の規模や事業範囲、この間の経過や立ち位置、内部統制の在り様などから、本当に多様であることが判りました。どれも間違いではなく、全てが正解とも言い難い実態ではないでしょうか?

生協は、会社法や金商法などに求められる「内部統制システム・内部統制報告」は適用されませんが、法令順守、健全な組織運営、効率的合理的な業務執行、決算の適正聖性確保と資産保全を目的にした、「内部統制の構築」は、永続的経営化を実現し、組合員や社会的信用を得るために重要です。

内部監査は、「内部統制システム」のモニタリング機能として、その妥当性と有効性を評価し、改善に貢献する機能を持つとともに、その実現を支援する役割を持っています。

現在のところ、内部監査部門が明確に位置付けられ、独立性が確保され、組織的監査が実施できるところは少なく、経営管理部門や内部統制事務局、監事スタッフとの兼務が多く、中には、内部監査部門自体が存在していないところもあります。

まだまだ、生協陣営では、内部監査の役割が認知されていない状況にあり、これは多分に経営トップの認識にも由来していると言えます。
しかし、先進的に、内部統制の整備に取り組み、内部監査部門が機能している生協では以下の様な成果が生まれています。

1)経営目標や方針、リスク対応などの組織体への浸透
2)内部統制システムの充実・改善の促進
3)コンプライアンス(法令順守)の向上
4)予算管理・投資計画などの経営改善支援
5)業務や活動の有効性・合理性の向上、業務改善
6)部署・事業所などの管理者教育・育成支援
7)効果的な環境管理(環境マネジメント)システムの運用確立

そしてこれらの成果は、いずれも経営トップのリーダーシップ向上に寄与しているのです。
経営トップ(経営層)が、健全な経営を目指し、さらなる事業強化を目指すならば、内部監査部門の強化は極めて重要なはずなのです。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント