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NPOの経験から② [6-雑感・いろいろ]

地域の様々な会議や研修にも出席し、地域の支え合いや福祉、介護事業等を勉強しています。

先日、過疎化が進み、食料品店やコンビニが撤退した地域の会議に出席しました。

主題は、高齢になり外出が難しくなった方たちの支援はどうすればいいかということで、住民福祉協議会、住民ボランティア団体や福祉協議会、福祉法人、JA、コンビニ、量販店、ホテルなどの代表者が集まり、地域の中でどんな貢献ができるかを話し合いました。

この地域には公共交通機関が少なく、バス路線もいくつか廃止された経過もあり、とにかく、買い物に苦労されていました。

以前は、大通りにコンビニがあったのですが、閉店してしまい、苦労していると住民福祉協議会の方から報告があり、JAや量販店、コンビニの方から、宅配の充実を進めているとの発言もありました。ホテルの方からも送迎バスの運行や住民自ら運営しているタクシーの話など、創意工夫しながら、住民の足の確保と生活物資の確保、楽しみや社会参加に対する可能性の向上に知恵を出し合いました。

 

驚くことに、そんな中でも、生協宅配の話は全く出て来なかったのです。

もちろん、この地域で、生協の宅配トラックは何度も見かけていますし、テレビCMでも「1週間がちょうどいい」という関西地区の生協のアピールはされていて、多く方がご存じなのだろうと思います。

でも、この会議には、生協の職員の参加はありませんでした。主催した方にお聞きしましたが、出席できないとの返答だったようです。

住民福祉協議会の方も、御存じだったのですが、こういう場には生協は関係ないようなニュアンスの発言もいただきました。

 

生協に居た頃、仲間作り活動に邁進していた自分にとって、大変残念な思いをしました。

生協は、住民に一定の認知を得ているものだと認識していましたし、自分自身、そのために、毎日戸別訪問やポスティングを行い、少しでも生協の正しい姿を知ってもらいたいと頑張ってきましたから・・・。

でも、やはり、生協は組合員という閉じられた組織のイメージが強いようです。そして、生協はやはり裕福な層が入る組織というイメージも多いのでしょう。

 

過疎化していく地域の、高齢者世帯にとって、生協は関係のない組織に受け止められているようなのです。

 

私もここに転居してきて、もうじき1年になりますが、生協のチラシや訪問を受けた事はなく、ご近所の方は生協の宅配をされているようですが、まったく声もかからないという実態です。(この地域の生協の方が怠慢だとは思いたくありませんが・・一定の組織率を持ってしまった生協では良く起こりがちな・・ある種の思い上がり?ではないかとも感じます。)

 

組織の中にいると、地域に貢献しているつもりでいる事が多いのではと考えてしまいました。

 

事業拡大や組織合併で、県単位の生協が大半となる中、地域の小さい単位でどう役立てるかを見失っていないでしょうか?国や県との提携・連携は進めているのでしょうが、最も重要なのは、地域住民から指示される組織であることではないかと思います。

既定方針の中で粛々と業務をこなすだけでなく、業務外でもなんでも、地域との交流を行って、生協が外からどのようにみられているかを知ることも大事だと思いますが、いかがでしょうか?

 


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